ピアノレッスン日記 №83
ご無沙汰しております。 ピアノクラスの溝尻です。 1月末に次女がNZに留学して家からこどもがいなくなったと思えば、 普段家にいない長女が東京から帰省して、 なんだか生活リズムが狂ってしまいました。。。
言い訳はさておき、ひさしぶりにピアノ教室の話題を。
高校生のAさん、現在、聴音の特訓中。 幼い頃から、ピアノをはじめいろんな習い事をしてきたAさん。 高校受験のときも定期試験のときも練習を休まず、 おうちのかたが車で送迎できないときは真夏でも真冬でも30分チャリをこいでレッスン室に通ってきた頑張り屋さん。 ピアノの腕はなかなかのもの。 中学校ではじめた吹奏楽にすっぽりとはまってしまい、 「打楽器で音大を受験したい。 親の負担を少なくするためにできれば国公立をねらいたい」
わかった、がんばろう

音大の入試科目には専攻実技のほかに、楽典やソルフェージュなどの音楽専門科目があります。 その中でも得意不得意がはっきりと分かれるのが聴音。 聴音とは、ピアノで演奏される旋律や和音を聴きとって正確に楽譜にすること。 絶対音感の持ち主はさして苦労はありませんが、 相対音感の人、相対音感もない人にとっては、 とてつもなく大変な科目なのです。 それで最近の私立音大では聴音を入試で課さないところもでてきました。
Aさんは、苦労しています。 管楽器・打楽器の学生は芸大生でも聴音が苦手な人が多い。 心配しすぎることはないのですが、 まじめなAさんは何とか克服しようと、 自宅でも課題をこなしてがんばっています。 専攻実技も、専門の先生の個人レッスンを受けて練習をつんでいます。 クラブ活動、学校の勉強、どれもみな手を抜かずにがんばるので、 「ピアノの練習は時間があるときでいいよ」と、ついつい甘いことをいってしまう、やわな指導者です。。
打楽器は、オーケストラでは影の指揮者と言われます。 トランペットのような華やかさはないし、 ヴァイオリンのようなうっとりする音色もない。 でも、たった一つの音で音楽の色をかえることができるし、 音楽の方向をリードすることもできる、 とってもどきどきするパートです。
次代のパーカッショニストをめざして、がんばれ

