そらまめくんが教えてくれることとは。

   こんにちは、今回は絵本の紹介です。

  お子さんがお友だちとの間で、「かして」「いいよ」の、やりとりが難しくて

困っているお母さんにぜひ手にとって、お子さんと一緒に読んでほしい一冊です。  

 それはシーズン真っ盛りのそらまめが主人公、「そらまめくんとめだかのこ」です。

「そらまめくんのベッド」をご存知の方も多いかもしれませんがその連作です。

 自分が入っていた大きなそらまめの「さや」が大切で誰にも貸してあげたくなかったそらまめくんが、

まわりの仲間たちに貸してとせがまれ、いやいやながらも最後にはみんなで一緒にそこで眠ってしまうほど仲良くなるのが前作。

 本作では、ちょっぴり成長したそらまめくんが、

迷子になっためだかのこを見事にお母さんめだかのもとへ連れていく中で、そらまめくんの勇気を感じられ、

読み手に安心と優しさを感じさせてくれます。

 そらまめの「さや」は白くてふかふかしているので、

小さな仲間たちはそこに入ってみたい、遊んでみたいと思っていますが、

自分の大切なものだからこそ、すぐには貸してあげられず、「いいよ」が言えなかったそらまめくんでした。

 今作ではこれまでに経験してきたことを踏まえて、

めだかのこには水がないと苦しいからと、自らさやの中に水を入れてめだかのこが気持ちよく過ごせるようにと配慮するあたり、

成長が表れていてカッコいい!って声をかけたくなります。

  こどもの時に誰しも経験する、「かして」「いやよ」という場面。

すぐに貸せなくて、傍にいるお母さんが「どうして貸してあげないの!」って

声を上げてしまうその前に、

まずはお子さんの貸してあげれない気持ちを代弁してあげるのもひとつの方法です。

 「ごめんね。いまはこれで遊びたい、持っていたいけど、ちょっと待っててね、

もうすぐ貸せると思うよ。」そう言ってもらっているうちに、

こどもは、お母さんが自分の気持ちに寄り添ってくれていると感じることができ、

心に勇気が湧いてきて、

 「どうぞ!貸してあげるよ」って言えるかもしれません。

そしてそらまめくんのように、その経験を積むことで、やがては快くすぐに、はいどうぞって言えるでしょう。

 そしていま店頭に並んでるそらまめ、

ぜひお子さんと手にとってさやを開けてみて下い。

白くてふかふかのベッドに、きちんと揃って収まっている豆の可愛らしいこと!

自然はこんな風に、豆が傷つかないような工夫をして育てる力を持っているんですね。

 それをお子さんと一緒に取り出したり触ったりして楽しんでください。

きっともっとやりたいって、気持ちになると思います。

 そうやって自然はいつも新しい発見や経験を私たちにもたらしてくれます。

 ぱおのレッスンでも、よく見て、観察してスケッチをしていきますが、

一輪のチューリップでも花の色には変化があり、

子どもたちはじっと見つめてそれを色にしていこうと筆に絵具をつけていきます。

 普段から自然を身近に感じる生活を送ることは、

こどもの成長に彩りや気づきを与え、さらに想像の世界をも広げてくれます。

ちょうちょさん、むしくん、と擬人化して語りかけるのも、

この想像力があるからこそ。

そうやって親しみを持って接していくと、大人では気づけない変化も感じる力が養われます

 絵本は心に豊かな栄養を与え想像の世界を広げます。

 すぐ隣にいる人に優しく接するには相手の立場を思う想像力がなければできません。

こどもたちの未来が明るい世界になるためにも、

私達も思いやりの想像力と、自然を身近に感じる生活を送ることを心がけたいものです。

きっとそらまめくんにも出会えますよ。

 この絵本はアトリエぱお西広島駅前教室の本棚にありますので、

是非手にとってご覧になってみてください。

「 そらまめくんとめだかのこ」

作、絵 なかや みわ  福音館書店

ISBN    9784834017014

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